6ボールファウンテン

前提条件:

ジャグラーであれば誰でも知っている「ボールがひとつ増えること」の難しさ。5ボールジャグラーを見かける頻度に比べて6ボールジャグラーを見かける頻度の低さがこのことをよく物語っています。

6ボールファウンテンを安定させるのは極めて難しく、偉そうにこんなものを書いている私も最高記録で316キャッチ(2003年6月6日現在)です。ですのでその程度の人間が書いているものとして読んでください。おそらく、まだ100キャッチに到達していない人のお役には立てると思います。

3インワンハンド

6ボールファウンテンは3インワンハンドを両手でやる技ですので、なによりまず3インワンハンドを両手でそれぞれ練習してできるようにしなくてはいけません。3インワンハンドにはこれといった練習方法もなく、ただひたすら3ボールを片手で投げる練習をするしかないようです。

とはいってもやはり注意点はあります。

まず、姿勢(リリースの位置やキャッチの位置、ひじの位置など)ですが、安定して投げるためには4ボールと同じ姿勢で投げなくてはいけないと思います。6ボールの場合は4ボールに比べて高さが高くなるので、腕の振りは4ボールより少し大きくなるにしても、そこまで変わることはないでしょう。実際、安定して6ボールファウンテンを投げている人の手の動きを見ると4ボールをやっているときと変わっているようには見えません。ですので脇をしめて、ひじをあまり大きく動かさないように投げるようにしましょう。

そしてもうひとつ、6ボールファンテンに向けての3インワンハンドとして最も重要だと思っているのが、ボールの軌道の頂点の位置、自分が投げる目標の位置です。3インワンハンドぐらいになると最初のうちはどこに投げればきれいに手元に戻ってくるのかわからいと思います。これは試行錯誤あるのみで、何度も投げてここに投げれば自然にキャッチできる、という位置を見つけましょう。ここで「自然にキャッチできる」というのが重要で、上に書いたように4ボールを投げるときと同じような手の動きでキャッチできるようにします。ボールがぶつからないようにするとどうしても腕の振りが大きくなってリリースポイントとキャッチの位置が開いてしまいそうになりますが、それは避けてコンパクトに、そして正確に投げるように練習しましょう。3インワンハンドはこの「投げる位置を探す」作業に時間をかけるのがいいと思います。いろいろ試してみて無理なくキャッチできるような位置に投げられるようにしましょう。この後の6ボールファンテンでも同様の作業が必要になると思います。

さらにもうひとつ。これは二つ目の注意点とほぼ同じ意味ですが、ボールの軌道をしっかり平面にのせるようにしましょう。ただし、この平面は自分の体の面に平行である必要はないと思います。私はリリースポイントよりもキャッチの位置が少しだけ手前にあります。注意してほしいのは、これは意識してずらす必要なないということです。ひじを固定して手を正面から横にずらすと少し前後の位置がずれると思います。そのずれ程度の小さなものです。(2003年9月5日追記)図1参照

最後に、このジャグリング練習法を全体にわたって何度も書いていることなのですが、やはりリズムをきれいにしましょう。そして以上のことに注意しながらフラッシュをきれいに投げれられるようにしていきましょう。足を動かしたりはしないほうがいいでしょう。

図1(体を上から見た図)

少しずつキャッチ数を増やしていき、6ボールファンテンに移る前に、両手共に20キャッチできるようにしましょう。それまでは3インワンハンドをひたすら練習することをお勧めします。

6ボールファンテンの練習

そこそこ3インワンハンドができるようになったら、今度は6ボールファンテンの練習です。

3インワンハンドがある程度できるようになっていれば、6ボールファウンテンのフラッシュはそれなりに成功すると思います。まずはこのフラッシュをきれいにしていきましょう。

きれいにしていく過程は2段階あって、まず1段階目がリズム。2段階目がボールの頂点の位置の調整です。

リズムに関しては、いままでも書いてきている通り、一定のリズムでキャッチできるようにします。これはいろいろ試してみるのがいいと思います。一時的に高さを高くして練習してみたり、逆に低くしてみたりして、自分が一番投げやすいリズムで投げられる高さを見つけましょう。

次に、頂点の位置ですが、基本的には二つの頂点の幅を意識しながら投げるようにします。二つの頂点の幅は、ほぼ肩幅かそれより少し広いぐらいになると思います。しっかりと視界のなかに二つの頂点のが入って、その位置をずらさないようにします。ボール同士がぶつかることは最初は避けられません。それを恐れずに、しっかり幅を一定に保つことを優先したほうがいいと思います。きれいに投げられたときの幅を目に焼きつけるようにして、とにかくその幅を覚えるようにしましょう。

初めのうちはとにかくフラッシュをたくさん練習しましょう。飽きてきたら少しだけキャッチ数を増やしてみるのはいいのですが、あまり一気に増やそうと考えないほうがいいです。それよりもとにかくきれいに二つの頂点の位置を作れているかどうかを意識して、少ないキャッチ数を数多くこなすほうが効果的だと思います。

きれいに20キャッチぐらいできるようになったら次に進みましょう。

3インワンハンドの発展

ここから先は、3インワンハンドの練習と6ボールファウンテンの練習を交互に繰り返していきます。とくに利き手でないほうの3インワンハンドに重点を置いて練習します。

3インワンハンドはただ練習するのもいいのですが、飽きてくるので少しやり方を変えて練習するのもいいかもしれません。私が良くやったのは、まずどちらかの手で3インワンハンドを始めて、10キャッチほどしたところで、3つのボールをすべてクロスに反対側の手に投げます(サイトスワップで…7070700606060…または…50505606060…)。そしてそこから反対側の手で3インワンハンドを始めてまた10キャッチほどしたらまた逆の手に投げて、と繰り返すものです。

他にもサイトスワップで8040や、3インワンハンドの2アップまたは3アップのピルエットなども練習するといいかもしれません。こういった技ができるようになってくれば普通の3インワンハンドが簡単にできるようになってきます。ただし、上に書いた注意点は忘れずに練習するようにしましょう。

そして6ボールファンテンですが、だいたい利き手でないほうの3インワンハンドのキャッチ数と、6ボールファウンテンのキャッチ数が同じになるように練習していくといいと思います。もし3インワンハンドが50キャッチできるのなら、6ボールファンテンも50キャッチできるまでがんばってみましょう。そして6ボールファウンテンの記録があまり伸びなくなったら3インワンハンドの記録を伸ばすようにするといいと思います。

7ボールへ向けて

おそらくこのページを読んで、6ボールファンテンを練習しようと考える人のほとんどは、6ボールファンテンで満足する人たちではないでしょう。その先には7ボールという大きな目標があるのだと思います。私も7ボールを投げるために6ボールを練習しています。最近は少し7ボールも投げられるようになってきたのですが、やはりこれは6ボールをかなり練習した成果だと思っています。7ボールの練習として私が最も効果的だと思っているのがサイトスワップで7777770です。6ボールファンテンから7ボールカスケードの軌道ですべてのボールを投げて再び6ボールファンテンに戻るというものです。私の場合この技の成功率のUPと7ボールの記録の伸びが本当によく一致していました。7ボールカスケードを目指す人には、この技をお勧めします。